分譲賃貸とは分譲用に建てられたマンションの一室を貸し出すことをさします。
通常賃貸用のマンションは大家さんが賃貸向けに一棟まるごとマンションを建てて
その中の一部屋一部屋を入居者に貸し出す形式が多く、
各部屋にこだわりをもってグレードを上げると建築費がかさんでしまいます。
その結果、どうしても均一で比較的費用を抑えた造りのお部屋ができあがる傾向が強いのです。
それに対して分譲用のマンションは元々賃貸向けでなく売買用のお部屋としてつくられている為、
造りが賃貸と比較すると豪華になっています。 一部屋数千万もする部屋で、しかも購入者は一生そこに住むかもしれません。
当然内装などはある程度豪華にしないとなかなか数千万円払ってまで購入しようとする人は現れないでしょう。
このような売買用(分譲用)としてある程度グレードを上げたお部屋を購入した人がその部屋を貸し出す形式のことを
分譲賃貸というのです。
一般的に言われている違いは上記のとおり、賃貸と比較して内装が豪華であったり、
設備が充実していたりといったところでしょうか。
ただ、いい面ばかりでなく悪い面もあります。
通常の賃貸であれば大家さんは一人なので何か問題があれば一棟まるごと所有している大家さんに頼めば、
大家さんはマンション全体の所有者として何でもできますが、 分譲賃貸の場合は各戸をそれぞれ別々のオーナーが所有している為、
何でもできるわけではありません。
そしてその結果権利関係が複雑になりやすいのです。